コラム

レアルマドリードのホームスタジアム改修!サンティアゴ・ベルナベウは現在どうなっている?

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Madri
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¡Hola! ¿Qué tal? Soy Madri. Hoy voy a contaros de la historia y la reconstrucción del Estadio Santiago Bernabéu.

こんにちは!Madriです。調子はどうですか? 今日はレアル・マドリードのホームスタジアムであるサンティアゴ・ベルナベウの歴史と改修工事についてお話しますね。

サンティアゴ・ベルナベウとは?

サンティアゴ・ベルナベウの概要

サンティアゴ・ベルナベウとは、20世紀最高のサッカークラブと評価され、21世紀においても人気・実力ともに引き続き世界ナンバーワンの地位に君臨する、スペイン レアル・マドリードのホームスタジアムです。1947年10月14日にこけら落としとなる親善試合が行われ、それ以降、座席の増設、照明施設の追加等、これまでも様々な改修工事を実施しながら、レアル・マドリードの栄光と共に75年の歴史を誇るスタジアムとなっています。マドリード市内を走る地下鉄10番線のサンティアゴ・ベルナベウ駅を降りると、すぐ目の前にスタジアムが現れる好立地にあり、マドリード市内やスペイン各地からはもちろん、世界中からサッカーファンが訪れています。観客席からの眺めは壮観で、試合前に流れるクラブ賛歌“¡Hala Madri!”(アラ・マドリー)を聴けば、気持ちが昂ってきますよ。

スタジアム名の由来

サンティアゴ・ベルナベウは、1943年から1978年の長期に渡ってレアル・マドリードの会長を務めたサンティアゴ・ベルナベウ氏の名がそのままスタジアム名となっています。レアル・マドリードの下部組織で育ったサンティアゴ・ベルナベウ氏は、誠実さ、犠牲心、そのチーム愛が際立っている選手であり、トップチーム昇格後はキャプテンを務めるなど活躍します。そして32歳で引退してからは、役員会のメンバーとなり、1943年に第11代会長に選出されました。会長としてクラブの内部組織を変革し、サッカーのみならず、バスケットボール、ハンドボール、テニス等のその他スポーツ部門の強化も図ります。その経営手腕はサッカー界において唯一無二と言われるほとのものでした。サンティアゴ・ベルナベウ氏が会長職に在任中は、レアル・マドリードは6度のヨーロッパカップ(現在のUEFAチャンピオンズリーグ)をはじめとした数々のタイトルを獲得しています。レアル・マドリードが世界最高のクラブとなる過程において、最も貢献した人物であり、その名が現在もスタジアム名として語り継がれているわけです。

サンティアゴ・ベルナベウの歴史は?

スペイン在住Madri
スペイン在住Madri

写真は2023年3月現在の様子です!

スタジアムの建設と名称変更

元々はホームスタジアムとして使用していたViejo Estadio Chamartín(旧チャマルティンスタジアム)が、スペイン内戦の影響を受けて状態が悪化したため、新しいスタジアムの必要性が議論されました。そして1947年、新たに隣接する敷地に建てられたのが、Nuevo Estadio Chamartín(新チャマルティンスタジアム)です。当初の収容人数は75,145人(うち47,500が立見)でした。この新チャマルティンスタジアムの建設を推進したのが、会長のサンティアゴ・ベルナベウであり1955年に彼の名がスタジアム名となり現在に至ります。

改修工事の変遷

1953年に最初の大規模な改修が行われ、収容は125,000人まで拡大します。当時では、サッカーの母国イングランドのウェンブリースタジアムに次ぐ、ヨーロッパで2番目に大きな収容能力を誇るスタジアムとなりました。続いてスタジアムオープン25周年記念となる1972年には、スペインのスタジアムでは初の電光掲示板が設置されることになります。1982年にスペインはワールドカップのホスト国を務めますが、FIFAのスタジアム基準を満たすため、座席の一部を減らさなければならず、収容は125,000人から90,800人となりました。その後は1990年代に観客席とピッチの3分の2を覆う屋根の設置、2000年代には、冷え込む冬場のマドリードの夜の観戦に耐えうる、観客席を温めるヒーターが設置されるようになっています。クラブの歴史の蓄積とともにスタジアム施設も都度都度充実化されてきたわけです。

新サンティアゴ・ベルナベウへ

2019年には、8000席の増設、開閉式の屋根の設置、サッカー以外のイベントの開催を可能とする芝の地下格納システム搭載、360度巨大スクリーンの設置、ホテル・商業施設の併設と地下駐車場の設置等を盛り込んだ新たな改修工事がスタートしました。しかし、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で工事が遅れ、さらに追い打ちをかけるようにロシアのウクライナ進行の影響による材料物資の高騰といった逆風が続きます。スタジアム竣工75年記念として2022年中のお披露目を目指していましたが、計画は変更され現在は2023年8月のオープンを目標として工事が続いています。最終的に収容は81,044席となる予定で、当初は5億7,500万ユーロ(830億円)を見積もっていた総工費は、8億ユーロ(1160億円)に達すると見られています、それでも、一度オープンして順調に稼働すれば、バスケットやテニスの試合、アメリカのNFLの大会の招致、超大物アーティストのコンサートの開催等が可能になるそうで、年間で2億ユーロ(290億円)の収益が見込めるとのことです。さすが世界最高のクラブだけあり、規模が桁違いだなと思わせる金額ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。世界最高のサッカークラブであるレアル・マドリードは、栄光のタイトル獲得の歴史とともに、スタジアムも改修を続けて世界屈指のスタジアムとして愛されてきました。改修工事が完了すれば、サッカーのみならず、マドリードの重要な観光スポットでありイベント会場として機能することでしょう。サッカーファンならずともスペインを訪れる方は、一度目にしてほしいスタジアムです。もし機会があれば、レアル・マドリードの試合観戦とスタジアムを見学してみてください。それではまた会いましょう!

Madri
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¡Nos vemos, hasta luego!