コラム

久保建英選手、海外の反応は?ソシエダからの移籍はある?移籍先の噂って?

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“¡Hola! ¿Qué tal? Soy Madri. Hoy voy a contaros de Takefusa Kubo que juega muy bien con Real Sociedad de La Liga sobre su carrera y sus romores de traspaso.(こんにちは!Madriです。調子はどうですか? 今日はラ・リーガのレアル・ソシエダで活躍中の久保建英選手のこれまでのキャリアと移籍の噂についてお話しますね。)
2022-2023シーズンより、久保建英選手はスペインのレアル・マドリードからレアル・ソシエダに完全移籍してプレーしています。開幕戦からスタメンに抜擢されると、すぐさま主力となり、今や攻守においてチームに欠かせない存在となりました。そんな久保選手も弱冠21歳でありながら、これまでにサッカー選手として何度かの挫折を繰り返しています。本記事ではそんな久保選手のこれまでの経歴を振り返り、今後の動向について取り上げていきます。

久保建英選手の活躍

アマチュア時代は?

バルセロナ

先ずは、プロになる以前はどのような経歴を辿ったのかお話していきます。
神奈川県川崎市で生まれた久保選手は、父親の影響で地元のクラブでサッカーを始めます。同世代の子どもの中で早くから突出した能力を見せるようになり、川崎フロンターレの下部組織に加入しました。その後、スペインのFCバルセロナへの加入テストに合格し、2011年に10歳でスペインに渡ります。異国の地でも物怖じせず、世界有数の育成部門を持つバルセロナで久保選手はその類稀なる才能を伸ばしていきます。リオネル・メッシが付けていたバルセロナの10番を現在背負っているアンス・ファティは、当時の久保選手の最高のパートナーでした。久保選手とファティは二人で得点を量産し、育成年代では誰もが知る存在となります。ところが、スペインに渡り3年近くが経過した頃、順風満帆と思われた久保選手のサッカー生活で最初の挫折を経験します。バルセロナが18歳未満の選手登録に関する国際サッカー連盟(FIFA)の規定に違反していたことが判明し、制裁として久保選手は一切の公式戦に出場できなくなるのです。しばらくはバルセロナに残って練習を続けたものの、試合に出られない状況では成長が見込めず、ついに日本への帰国を決断することになります。

FC東京

2015年、FC東京の下部組織に加入しますが、その能力は同世代の中では際立っていたため、常に飛び級で自らよりも年齢が上の選手たちとプレーします。そして、下部組織所属ながらJ3リーグに15歳でデビューし、日本のプロとして最年少試合出場記録と最年少得点記録を塗り替える活躍を見せました。また、日本に戻ってからはアンダー世代の日本代表としても常に名前を連ねる存在となっています。

プロになってからのキャリアは?

FC東京~横浜Fマリノス~FC東京

飛び級で成長を続ける久保選手は、2017年11月に16歳でFC東京とプロ契約を結びます。早々とルヴァンカップやJ1リーグでデビューを果たすも、ボールがない所での動き、いわゆる“オフザボール”の動きの質と運動量が不足していると評価されていました。出場すれば比類なき才能の片鱗は見せてくれるものの、徐々に出場機会を失っていきます。トップチームでの出場機会がなかなか得られない中、久保選手自身がこのままでは成長できないと判断し、同じくJ1の横浜Fマリノスに期限付き移籍することを決断します。移籍先の横浜Fマリノスでも結果として、出場機会が大幅に増えることはありませんでしたが、ここで環境を変えたことがメンタルの成長に繋がったと久保選手が語っています。試合に出るために自分に足りない物が何かを考え、その課題を克服する努力をするようになったのです。それからの久保選手は少年から大人のプロ選手として、着実に成長を見せるようになりました。
2019シーズンは、FC東京に復帰し開幕からスタメンに名を連ねると、チームの攻撃を牽引する大活躍を見せます。6月にはヨーロッパのクラブと契約が可能となる18歳となり、ビッグクラブによる争奪戦の末、”世界最高のクラブ”レアル・マドリードへ完全移籍で入団することが決まりました。

マジョルカ~ビジャレアル~ヘタフェ~マジョルカ

レアル・マドリードでは、2019-2020シーズン開幕前のキャンプに帯同し、首脳陣に実力をアピールします。しかし、スペインではEU圏外国籍の選手のベンチ入りは3人までという制限があり、既にヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエス、エデル・ミリトンという3人のブラジル人で枠が埋まってしまっていました。久保選手は、3部リーグで戦う下部組織のレアル・マドリード・カスティージャでプレーし、トップチーム昇格のチャンスを待つか、期限付き移籍で他のチームでプレーするという選択を迫られます。出した決断は「3部では大幅な成長ができない。移籍してレベルの高い1部リーグでプレーする」ことでした。1年目はマジョルカ、2年目の前半は強豪ビジャレアル、シーズン後半はヘタフェへ、そして3年目に再度マジョルカでプレーします。攻撃面においては、特にドリブル突破で輝きを見せますが、守備面とフィジカルの強度にやや難があり、各チームで絶対的な存在となるまでには至りません。期限付き移籍の3年間は成功と言える結果ではなかったでしょう。それでも、自分に足りない部分を認識し、それを課題として克服するメンタリティは久保選手を着実に成長させていたことが後にわかります。

レアル・ソシエダ

2022-2023シーズン、期限付き移籍先のマジョルカからレアル・マドリードに戻りトップチーム入りが議論されましたが、依然としてEU圏外枠に空きがなく久保選手の去就が注目されました。そして、出した決断はバスク地方に本拠を置く、レアル・ソシエダへの完全移籍です。イマノル・アルグアシル監督率いるレアル・ソシエダは、キーパーを含めて後方からパスを繋いでいくスタイルを見せます。近いポジションの選手たちが連動しながら数的優位を作り、ディフェンスの裏にできるスペースを突いてチャンスを創出していきます。守備においても、連動したプレスでパスコースを限定し、素早くボールを奪取します。選手に戦術がよく浸透しており、選手間のイメージもよく共有できているチームです。久保選手がそれまでに過ごした期限付き移籍先よりも戦術面において明らかにレベルが高い印象です。久保選手はサッカーIQが高く、このように整備されたチーム戦術にスムーズに適応し、加入したばかりにもかかわらず、開幕からスタメン出場を続けます。大黒柱のダビド・シルバがケガで離脱した時、攻守における久保選手の存在感はさらに際立つようになります。今季公式戦は28試合に出場し、4ゴール、7アシストを決め、この数字はさらに伸びていきそうな勢いです。

移籍の噂は?

レアル・ソシエダは今季、UEFAチャンピオンズリーグの出場権内の4位に位置していますが、その中で久保選手は攻守に渡り主力として貢献しています。レアル・マドリードとバルセロナのような世界的なクラブを相手にしても、臆することなく輝きを見せる姿をヨーロッパ中のビッグクラブが放っておくわけがありません。既に様々なクラブが久保選手を獲得候補にリストアップしていることでしょう。特に前所属のレアル・マドリードとライバルのバルセロナが、これから水面下で激しい獲得競争を繰り広げることが予想されます。移籍金額は6000万ユーロ(87億円)にも及ぶとされており。必然的にその2強を含むヨーロッパのビッグクラブだけが獲得可能な金額です。久保選手はスペインに戻ると決めた18歳の時、最初に大きな評価をしてくれたレアル・マドリードを選ぶのか、幼少期を過ごし自らのプレースタイルのベースを作ったバルセロナを選ぶのか、または今シーズン、ついにそこでブレイクし、スタイル的にも合っている現在のレアル・ソシエダでのプレーを続けるのか、今後の久保選手のプレーと動向に目が離せません。

海外の反応は?

久保選手の大活躍を受けて、所属するレアル・ソシエダと前所属のレアル・マドリードのファンを中心に、久保選手への賛辞が止まない状況となっています。そのプレー内容はもちろんのこと、謙虚で自らの課題を分析し、改善しようとするメンタリティへの評価、流暢なスペイン語、これまでに所属したチームで育んできた友好関係を維持する人間性に対する評価等、久保選手がプレーする度に様々な観点で海外からの好意的なコメントが溢れているのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。幼少期にバルセロナに加入してエリート街道を進んでいた久保建英選手ですが、何度も挫折を味わいながらもそれを乗り越え成長してきました。今やヨーロッパ中のビッグクラブが目をつける存在になっています。まだまだ成長を続け、いずれはワールドクラスの選手として日本代表も背負って立つ存在になってくれるでしょう。プレーの内容をもちろん、今後の移籍情報にも注目しながら久保選手に期待しましょう!それでは、また。¡Nos vemos, hasta luego!(それでは、また会いましょう!)